Safer Space プロジェクト @キャンプ by Feminist+Queer Unit  July 2008 edition

広い意味での、丁寧な合意形成、脱中心的な合意形成をフェミニストの視点から進めていくマニフェスト

ハラスメントや差別に対しては「調停・はなしあい・問題の共有化」して対処する場合と、かなり悪質な場合(あきらかな性暴力など)には「処罰/排除型」での対処が必要となるケースもあります。以下は、まず「調停・はなしあい・問題の共有」を軸に、運動の中でどのようにSafer Spaceを具体化・対処するかの、青写真を作ってみました。

<より>安全な空間とは何かについての5項目

FLARE in the Void (For Liberation, Autonomy, Resistance, Exodus) 編集の

This is a Safer Spaces policy 2007年版より。

1. 他者の身体的、精神的、感情的領域/境界を尊重する。
2. 他者の領域/境界を触れる、あるいは横切る前に必ずはっきりとした口頭の同意を得る。
3. 全ての人の意見、信仰(精神的、身体的その他の)存在の異なるありよう、そして異なる見解を尊重する。
4. 自らの行動とそれが他者に及ぼす影響に責任を持つ。
5. 自らの安全に責任を取り必要なら支援を求める。

★1.チームのしくみとやるべきこと★ 事前に

① Safer Spaceの担当者2~3人、4~5名を行動の規模に応じて決める/できれば通訳も。性別、ジェンダー、セクシュアリティ、年齢、多様な構成メンバーがのぞましい.目印になるバッジ・など用意する。行動への参加者に全員どんなことに留意すべきかのフライヤーも用意して、配布する。

② 略

③ 行動の参加者全員に、そうした相談窓口と担当者がいる/あることを徹底して知らせる。 (性暴力・言葉による差別・他身体的精神的暴力など、どんなことに「対応」するか/できるかを明示しておく)。またかかわりたい人も募集する。ただし最終的な責任はsafer spaceのコアメンバーで。

④行動の参加者に対して、医師、カウンセラー、弁護士、インテーカーの経験者などいないか、万が一の場合協力してほしい旨もあわせて知らせる(できれば事前に、行動の現場近辺で選び、お願いしておくのも有効。)

⑤また各友人同志=アフィニティグループ・団体から、パワーハラスメント・差別・コンフリクト・暴力があった場合の担当者を1~2名きめておいてもらう。

⑥行動現場付近に、セーファースペースのブースなどをだす。

⑦ブースには必ず人がいるように待機。行動・運動の時間すべてが無理な場合は時間帯をきめて告知する。あと口頭でうまく表現できない場合のための「めやす箱」もおいてきちんと管理する。

⑧各グループから定時に、「こんなことがあった」「こんなことで困っている」という報告をしてもらう。ない場合も必ず一日一回・定時ブースに立ち寄ってもらう(顔を覚えてもらう効果)。あと行動の巡回も。

⑨メンバーの待機・空き時間などを利用して、相談ブースとは離れたところでワークショップを開く。

・自分たちの運動の紹介や、どんな風に運動の中の差別を克服してきたか
・運動の中のジェンダーバランス/エイジズム/セクシュアリティの扱いなど
・運動トラウマについてのはなしあいなど
というようなテーマをきめて。あるいは参加者が自主的に開催できるよう補佐。場所・通訳の提供

⑩できれば、webで運動・行動以後もメール相談など受付できるような期間を設ける。
(トラウマや、問題として被害者がとらえられるようになる期間も念頭におく)

★2.具体的対応@ブースについて★行動の現場で

①相談者がきた場合、おちついてもらって、まずはなしをまず聞く。内容がプライバシー保護を必要とすることだったら、人のいないところに移動する。

②案件の内容(性暴力、レイプなど重大な場合)によって、相手の意向で、被害者ののぞむ話し相手の性別・セクシュアリティ、立場などを選んでもらう。

③相手の話を「聞く」ことに徹し、まず私見はのべないようにする。

④相手のはなしの中で、自分だけで「手に負えない」「対応不可能」だと感じたら、相談者に対してその旨伝え、他のセーファー・スペースメンバーの協力を要請する。(相談にのるものが、一人だけでかかえこまないこと。それでも、被害者のプライバシーは遵守して)

⑤もし、重大な案件であれば、プライバシーを守って、匿名のまま、行動・運動のオルガナイザーで全体化する。必要に応じて、当事者の友人=アフィニティ・グループ、所属グループからの解決サポートを求める。

⑥⑤に同じく、本人の意思を尊重しながら、差別や事件をどの程度、行動・運動の中で解決してほしいか、あるいは伏せておいてほしいか確認しながら、場合によっては全体の担当者の召集・報告会を開く。

⑦被害者に何をのぞむか確認しながら、被害・加害者への事実ききとり、代理通告(加害者にこういうことはやめてほしい、差別にあたる旨伝える)、当事者同士の話し合いへの同席、謝罪、場合によっては弁護士の紹介、医師との面談などを検討/紹介する。

⑧できれば行動・運動のあと一週間ぐらいは(あるいはそれ以上)コンタクトアドレスをそのままにしておく。(被害にあった人が、つらさを言語化できるくらいの期間を待つ)。

【相談窓口での留意点】
* 話を聞くときは、あくまで「相手の話を聞く」ことに徹する。
* 私見を押し付けたりしない。また、こちらがよいと思う解決策を押しつけない。
* 解決方法を示唆する時は、それぞれどんなリスクとメリットがあるかを被害者に示しながら伝える。

他に大前提として、行動にかかわるすべての人に、「むやみに住所や電話を教えない」「使用目的がはっきりしないまま、無断で写真を撮らない/撮らせない」「警察のいる前では本名で呼び合わない」「人の私生活にかかわること、経歴や運動歴についてむやみに人に話さない」「人との物理的・精神的距離を保つようこころがける」など、も共有化されることが必要。

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1件のコメント »

  1. femqueerunit said

    これは豊浦キャンプ・壮瞥キャンプで配布されたチラシのデジタル版です。

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