社会運動に関わる人と心のケア(アクティビストトラウマ)

■アクティビストがなりがちなトラウマって?

以下は2007年9月シドニーでの反APEC行動の時に提供された、抗議行動参加者の精神的サ
ポートのためのチラシの訳です。運動に関わる人に特有のトラウマや精神的な浮き沈みを、運
動の中での相互扶助によってケアしていこうという試みです。わたしたちの<運動>はこれま
でもたくさんの行動と言葉と時間を重ねて支えあってきたことをリスペクトしつつ、大きな行動の
前に、意識的に精神的なサポートの方法について考えてみることは意味があると思います。
「救援ノート」と一緒にアクティビストトラウマのことも知っておこう。

参考
http://www.activist-trauma.net 2005年スコットランドG8の際にできて継続している団体

http://www.healingtrauma.pscap.org/ アメリカの2人組みが作っているサイトのよう

http://kyuen.ld.infoseek.co.jp/note.html 「救援ノート」

ア ク テ ィ ビ ス ト ト ラ ウ マ

あなたの負ったケガが身体的なものでもそうでなくても、暴力的状況に身をおいたり、それを目撃
したことによって「心的トラウマ」を抱えることがあるかもしれません。これはある大きな劇的出来
事だと考えている人が多いのですが、それほど大きくない攻撃的な出来事が積み重なった結果
として起こることもありえます。

その反応はいわゆる心的外傷後ストレス或は心的外傷後症候群(PTS)と呼ばれています。それ
は圧倒されるような出来事を受け止めるために生じる、ごく当たり前の過程です。症状はそうした
出来事のすぐ後から出ることがあります。あるいは数週間も症状が現われない場合もあります。
そこで、何に気をつければよいのかを知っておくことが大切です。

■ストレス反応と思われる症状

* ストレスを覚えるイメージや記憶が消えない
* まわりから距離があるように思える
* 集中できない
* 物事を管理できないのではないかという不安にかられる
* その出来事のことばかり考えてしまう
* その出来事のことを思い出せない
* よく眠れない
* アルコールの量や薬物摂取が増える
* 吐き気あるいは下痢
* 疲労
* 夢見が悪い
* 震え
* 胸の痛み
* 必要以上に汗ばむ
* 頭痛
* フラッシュバック
* 引きこもる
* やる気が無い
* 不安
* 落ち着かない
* パニックアタック
* 恐怖
* 落ち込み
* 過剰な警戒心
* 妄想
* 傷つきやすくなる
* 無力感
* 罪悪感
* 恥
* いらいら
* 途方に暮れる

■心的外傷を大きくする可能性の高い徴候

* トラウマよりも深刻
* 症状が長引く
* 思ったよりも危険
* 過去にトラウマ体験を持ったことのある人ほどかかりやすい
* トラウマが意図的に引き起こされた場合(警察によってなど)
* サポートや安心できる環境に辿り着くまでの時間が長いほどかかりやすい
* 友人や家族から否定的な反応を受けている場合

★注意
上記の症状が非常に顕著だったり劇化せずに1月以上継続する場合、トラウマを受けた人への
専門的支援が必要かもしれません。

*こうした理由から、トラウマの可能性について知っておくことが重要なのです。処置が早ければ
早いほど、のちのこころの健康に大きな違いをもたらします。

■(警察などによる)暴力の影響を最小限に食い止めトラウマを防ぐ

*あなた自身にできること

* トラウマ的出来事の直後:安全な場所を探しケアしてもらう
* 一人にならない。仲間からのサポートを受けられるようにする。
* 誰かにそばにいてもらう
* 繰り返し思い出したり、夢をみたり、フラッシュバックが起こっても無理に打ち消すことにが
んばらない。こうした症状は時間がたつにつれて頻度が下がり苦痛も軽減します。
* 食欲がないからといって食事を抜かさずにちゃんと食べる。
* からだを動かす
* 普段の生活になるべく早く復帰する
* こころの中で動いている感情を表現する
* あなたのことを大事にしてくれる人と話す
* 回復のために時間をかけ、自分自身に焦らない
* 覚えておくこと。起こったことはあなたの間違いでは、誤りはやった側にある。
* 避けることは長い目で見ると物事を悪化させかねない。
* 覚えておこう。あなたの反応はその出来事のごくふつうの成り行きである。

*グループとしてやるべきこと

* 行動の直後に報告会をもつ。定例化する。「二次会」に行く前にやってしまう。
* うまくいかなかったり不愉快なことがあったとしても、行動を肯定的に評価する。うまくいっ
たことを労う。
* 身体的なケガを負った人だけがたいへんだという思い込みを改める。サポートしていた人
のサポートも忘れない。
* 行動の直後としばらく後も、お互いケアしあう。

*他の人をサポートする方法

* 積極的なサポートを。トラウマに苦しんでいる人は引っ込み気味で助けを求めなりがちで
す。
* 安全な状態なのかしっかり確認する
* 日常生活の支援。料理など些細なことも大きな違いをもたらします。はじめのうちは大丈夫
そうに見えても、あとから症状が出てくることを覚えておこう。
* プライベートの時間を作る[自分でゆっくりできる時間を作る]
* よい聞き手になる。同情しない、あなたから話をさえぎらない、話を長くしない、しゃべり過ぎ
ない。
* 本当に耳を傾けることよりもアドバイスをしようとしたがる傾向があることに注意しよう。すぐ
にどうにかしようとするよりも共感することが大事です。
* いらいらしがちだったり冷淡(恩知らず)な態度はトラウマに苦しむ人に共通の反応です。
個人的なものとして受け止めないように。
* 「もう回復してもいいはずだ。がんばれ」などと言ってしまうのは症状を悪くしかねない。
* サポートされていないという気持ちは当初の経験よりもさらにひどい「二次的トラウマ」を導
きかねない。
* まだましだ、運がいいほうだ、などと言わない。こんなことが起きて気の毒に思っているこ
と、あなたの状況を判っていて助けたいと思っていることを伝えよう。

★サポートチームの連絡先とサポートの内容

* ストレス解消、情報提供、話すこと[話を聞くことで]でサポートするスペース
* x月4日から9日までは24時間ホットライン開設。以後暫くは短縮して。
* 電話サポート、情報提供、照会は1ヶ月続ける
* 自前の電話番号/メール
* その他の連絡先:人権監視団、法律相談、ネットの情報ソース

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1件のコメント »

  1. FQU said

    役に立ったという報告がありました。
    http://illcomm.exblog.jp/8423282/

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